気になる言葉.com

街で気になる言葉を集めた情報サイトです。

3Kと新3Kの微妙な違い

   

zangyo

「3K」という言葉をご存知ですか?ここで言う3Kとは住宅の間取りのことではなくて、若い労働者が敬遠する職種を指す言葉です。この3Kという言葉自体は1980年代後半から登場した言葉ですが、最近では新3Kという言葉も登場しているようです。ここではそんな3Kについて、改めて詳しく説明していきます。

3Kとは何か?

3Kとは、若い労働者が敬遠する職種の特徴である「きつい」(Kitsui)、「汚い」(Kitanai)、「危険」(Kiken)の頭文字をとって名づけられたものです。具体的には、土木・建築業などのいわゆる肉体労働系の職種が3Kにあたると言われています。

また、看護師や介護師なども一般的に勤務環境が厳しい職場が多いことから3K職種であると言われています。3Kと揶揄された業界は1980年代後半のバブルの時代に、新卒の学生が敬遠したことから人手不足に陥り、外国人労働者で補う会社が急増しました。

バブル崩壊後の長い不況期でも人手不足は解消せず、少子化も重なって日本に流入する外国人労働者の数は年々増加傾向にあります。このように、従来の3Kとは主に肉体的に厳しい労働環境にある職種を指してきました。しかし、最近言われている新3Kは、従来の3Kとは趣を異にしているのです。

新3Kとは何か?

2000年代になって登場するようになった新3Kは、「きつい」(Kitsui)、「帰れない」(Kaerenai)、「厳しい」(Kibisii)職種を指しています。その「新3K」職種とは、ズバリITサービス業界です。1990年代後半に急激に成長したITサービス業界は、当時新卒学生の人気を集めた業界でした。

スポンサーリンク


しかし、2000年のITバブル崩壊後は、一転して過当競争の時代に突入しました。その結果激しいリストラが行われた上、残った社員には安い給料で長時間労働を強いる会社が急増しました。その上、この業界特有の多重請負構造により、下請会社の社員が元請会社に事実上派遣されて働くという、いわゆる偽装請負が横行するようになりました。

その結果、ITサービス業界は「新3K」職種として、新卒の学生から敬遠されるようになってしまったのです。中にはITサービス業界のことを、従来の3K職種と重ねて「IT土方」と呼ぶ人もいます。このようにITサービス業界全体のイメージが低下し、優秀な人材が入ってこなくなることに危機感を抱いたITサービス業界の中には、新3Kイメージの払拭をアピールする会社も現れるようになりました。また、従来の3K職種と同様に、外国人労働者に頼る会社も少しずつ増えてきているようです。

3Kについてのまとめ

以上、3Kと新3Kについて簡単にまとめてみました。いずれにしてもこのような言葉が生まれる背景には、若い労働者が劣悪な労働環境を嫌っていることがあるのは間違いありません。3Kのレッテルを貼られた業界は、3Kイメージを払拭し、優秀な人材を確保するために、業界全体で労働環境の改善に取り組む必要があるのではないでしょうか。

 - 時事用語 ,